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人間の皆さんへ

わたしのことを書きます。全て趣味の宣伝活動ですので、広告収入等は受け取っておりません。

オタク、ダンス発表会の子供達に沸く。

先日、応援している歌手の方が出演されたダンスイベントに行って参りました。(実際に芸能活動されている方なので、団体名の表記は控えさせていただきます)


ライブハウスで、ワンドリンク制で、立ち見で…わたしはオタクなので、「現場」というといつもの「現場」を予想していました。照明さん、機材さん、MCの方、出演者さん、、差し入れは◯個あれば足りるかな!と、おおよその人数分の差し入れを買って会場の最寄駅に向かいました。


指定された会場は大型の市営文化会館でした。家族連れの方が何人もいらっしゃったので、大ホールで何か発表会があるのかな、可愛いらしいな、と入り口を通り抜けました。多分地下の会場とかでダンスイベントがあるのだと思い軽く館内を回りましたが、その日の催しは大ホールのイベントのみの催しでした。おそるおそる受付に向かうと、事前に予約したわたしの名前のチケットが用意されていたので、もぎっていただき分厚い扉を開けホールに入場しました。


予想した通り、その日の催しはとある大規模なダンススクールの発表会でした。100人近く出演されていたと思います。スクールの生徒の殆どが小学生くらいのお子さん方で、客席も家族連れの方が多かったです。完全に子供向けのダンススクールというわけではなく、年齢性別問わず大人から子供まで本格的に学べるスクールのようで、わたしの応援されている方は大人ユニットとして参加されていました。


さて、フカフカの席に着き演目が始まりました。トップバッターは講師の方と幼稚園くらいの小さな子供たちのダンスユニット。曲に合わせて、小さな体を目一杯動かしています。これだけ書くと、運動会の創作ダンスを想像されるかもしれませんが、全くの別物でした。「本格的な芸術」がそこにはありました。おしゃれな曲に合わせて、まっすぐ前を向いて確実に体を動かしています。あくまでもメインの子供たちが目立つように、講師の方がバックダンサーのような形で、舞台上を盛り上げます。1ユニット目の出演が終わり、客席が暗くなります。わたしは思わず立ち上がりそうになるのを抑えながら、大きな拍手を送っていました。


「小さな子供が頑張って踊っていた!」という感覚に対してではなく、「芸術作品を観た」ということに対しての高揚でした。続くユニットも小学生くらいの女の子のユニットで、指先から体の動きまで完璧に揃った芸術的なダンスを板の上で繰り広げています。ヒップホップ、ジャズダンス、Jポップ、…様々な曲に合わせて色とりどりの衣装、髪型、お化粧で彩られた子供達のパフォーマンスに、わたしは圧巻されました。何よりも、みんな楽しそうにキラキラと身体を動かしているのです。


普段はライブハウスで飛び跳ねたり劇場で舞台を観る機会が多いタイプのオタクなのですが、わたしは完全に「沸いた」のです。着ていたコートを脱ぎ、マスクを外し、わたしは夢中で応援していました。ダンス発表会ですが、友達や自分の家族に向けて◯◯ちゃーん!◯◯先生〜!がんばれー!ファイト〜!フーー!などの歓声がオッケーだったので、邪魔にならない程度に一緒に混ざってわたしも全チーム声を出して応援しました。手拍子も公演中は絶やすことなく続けました。司会進行のメイン講師の方の盛り上がってますかー!?コールに対しては、全力でレスポンスしました。昼公演、夜公演と楽しい時間はあっという間に過ぎ、本当に素晴らしい1日を過ごすことが出来ました。


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わたしも幼稚園から小5くらいまでバレエスクールに所属し、市民会館で発表会をしていたので懐かしくもありました。2つ前の演目になったら楽屋から上手の舞台袖に移動するとか、お化粧や髪方は保護者の方が事前にレッスンを受けて手分けしてやってあげるとか、衣装は先生が一個一個採寸して作ってくれたりとか、色々と思い出しました。レッスンがつらくて泣きそうになったこと、朝の朝礼が退屈でずっとメモ帳に絵を描いてたこと、何回も怒られたこと、沢山の眠っていた記憶が蘇ってきました。

何年も前の記憶ですが、発表会の日に板の上から観た客席の景色は今でも覚えています。緊張もしていましたし、一人一人顔が見えるわけではありません。家族や親戚がどこに座っているかも暗くてよく見えません。ですが、お客様が皆自分のことを観ているということは幼いながらもわかりました。キラキラした笑顔が向けられているのもわかりました。客席の中で聞く拍手よりも、板の上から聞く拍手の方が大きかったです。今回のダンス発表会を観て、たくさんのことを一気に思い出しました。


芸術作品を魅せる為には、勿論絶やすことのない努力が必要です。ですが、年齢や性別、知名度などは関係ないのです。今回観たダンス発表会は初対面で全く面識の無い幼い子供たちや大人の方でしたが、時間があっという間に過ぎるくらい楽しい発表会でした。最大の魅力は、なんといっても「みんなが楽しそうに踊っている」ことでした。わたしがかつて出演したバレエの発表会も、わたし自身のびのびと踊れて楽しかったからこそ、あとから家族に褒めてもらえたのがすごく嬉しかったです。

パフォーマーの方が客席を魅了する為に必要なことは沢山あります。前述した努力や、人間関係、知名度、固定客、お金の問題などもあるかもしれません。ですが、1番伝わりやすくてお互いに共有しやすいのは「楽しい」という感情なのだとわたしは改めて思いました。今回のダンスイベントのように出演者の皆様方が楽しんでいるからこそ、客席のわたしも全力で楽しめたのだと思います。


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わたしはオタクなので、時には「どうだろう」という現場もあります。大抵は、出演されている方が退屈そうにみえてしまう現場です。価値観は人それぞれなので、もしかしたら楽しんでいるのかもしれませんが、わたしはそういう現場はあまり人とは共有したくありません。せっかく今日のこの日を楽しみにして来たのですから、楽しんで笑顔で帰りたいと常々思っています。オタクがお金を使うことは大前提として、その時共有した時間や空間を「楽しい!」と思うことは何よりも素晴らしいことなのだと今回のダンス発表会を通して再認識できました。


誰かのこの気持ちを共有したくてブログを書かせていただきました。皆さんが次回行かれる現場で、「楽しい!」という気持ちを改めて噛みしめてもらえれば幸いです。



ちさと